ノミ・ダニ駆虫を必要としているのは、お外を散歩する犬だけではありません。
飼い主さんが外から帰って来る時に洋服の中に紛れ込んで、お家の中にノミ・ダニを持ってきてしまう可能性があります。

室内飼いだから外部寄生虫の駆虫をしなくても大丈夫と思っている方は危険ですよ。

犬にとても便利な外部寄生虫と内部寄生虫の両方を退治してくれるネクスガードスペクトラですが、猫用はあるのでしょうか。

今回は、猫のノミ・ダニ駆虫に最適なお薬選びが出来るようご案内します。
ぜひ参考にしてくださいね。

■猫にもノミ・ダニ対策は必要■

完全室内飼いの猫で外に行く機会はないから、ノミ・ダニ対策は必要ないと思っている方も多いと思います。
しかし、その考えは危険です！
完全室内飼いの猫でも、ノミ・ダニに感染する事があります。

その理由は、飼い主が外へ出かけた時にノミ・ダニが人間に引っ付いて、お家の中に引き入れてしまう事がほとんどです。
ノミは小さな体で2～4メートルもジャンプする事が出来ますので、人間の体に引っ付く事はいとも簡単です。

また、ペット可マンションにお住まいの方は、自分のお家に犬がいなくても他のお家の犬がノミ・ダニ感染をしている場合があります。
その際は、感染した犬が通るマンションのエレベーターやエントランスという共有部分にノミ・ダニの卵や成虫が潜んでいて、あなたのお家に入る隙を今か今かと狙っているかもしれません。

１階に住んでいて、窓を開けっぱなしにしていても、ノミ・ダニはお家の中に入ってきます。

猫に住み着くノミはネコノミと呼ばれていて、刺されるとかゆみや赤み，ノミアレルがあると、もっとひどい皮膚炎などの症状になります。
幼猫に大量にノミが付くと、ノミに大量に血を吸われる事になりますので、貧血になる恐れもあります。

ノミ・ダニをお家の中に100％入れないという事は不可能に近いので、もしお家の中に入ってきてしまったとしても、あなたの大切な猫が被害を受けないように事前のノミ・ダニ対策が必要です。

■ネクスガードスペクトラに猫用はない■

犬にとって嬉しい効果のあるネクスガードスペクトラ。
これは1錠のチュアブルタイプのお薬で、ノミ・マダニの外部寄生虫と、フィラリア虫，犬回虫，犬鉤虫，犬鞭虫の内部寄生虫を一度に退治してくれる画期的なお薬のネクスガードスペクトラですが、残念ながら猫用は発売されていません。

猫にもチュアブルタイプのお薬があれば投与に楽なのですが、今のところは発売されていないようなので、今後の動向を待ちましょう。

■猫におすすめのノミ・ダニ駆虫薬

猫におすすめのノミ・ダニ駆虫薬は、滴下式ならフロントラインプラス，経口投与タイプならコンフォティスが有名です。

フロントラインプラスは、効果が１か月続きます。
駆虫できる外部寄生虫は

・ノミの成虫
・ノミの卵
・ノミの孵化
・マダニ
・猫のハジラミ

上記の通りで、ノミに対しては、滴下後約２４時間でほぼ100％のノミの成虫を駆虫する事が可能です。

コンフォティスは有効成分のスピノサドが体内に吸収されてから効き目を発揮する飲むタイプのお薬です。
錠剤で固めなのですが、お肉の風味が付いているので、そのまま猫にあげても大丈夫。
ノミ，マダニに効果があり、ノミに関しては投与後なんと４時間で効き目が出るという即効性があるお薬です。

猫にもノミ・ダニ対策が必要ですので、様々なお薬を吟味しながら、あなたの猫にあったお薬を選んであげて下さいね。