犬を飼うと、必ず必要になるフィラリア予防とノミ・ダニ予防。
2015年に新しく発売されたネクスガードというお薬は、どのような寄生虫を予防してくれるのでしょうか。
これを読んでぜひ参考にしてくださいね。

ネクスガードとは

ネクスガードとは、犬のためのノミ・マダニ駆虫薬です。
今まで主流だった、スポットタイプのノミ・ダニ駆虫薬とは違い、ネクスガードは飲む経口タイプです。
形状が錠剤ではなく、チュアブルタイプ。
ネクスガードは大豆由来の植物成分配合のため柔らかく、牛肉風味なので、ネクスガードをそのまま犬に与えてみてもペロリと食べてしまうような抜群の嗜好性を持っています。

ネクスガードの効果

ネクスガードは有効成分のアフォキソラネルによって、外部寄生虫の「ノミ」と「マダニ」を駆虫してくれます。
ノミはネクスガードを投与してからわずか30分で効果が出始めるといった即効性があります。
6時間後には体に付着したノミを全て駆除できます。
この即効性のため、ノミが卵を産み付ける隙を与えません。
ノミの卵が無ければノミは孵化して幼虫になる事もさなぎから成虫になる事もありませんので、結果的にノミの寄生を予防する事も出来ます。

また、もう１つの効果があるマダニはネクスガードを投与してから24時間で100％駆虫してくれます。

ノミへの効果もマダニへの効果も持続期間はおよそ1か月間続きますので、頻繁に薬を使用する手間が省けますね。

フィラリアとは

犬を飼うと、必ず必要になってくるフィラリア予防。
獣医さんから予防をして下さいと言われるがまま薬を投与している方が圧倒的に多く、フィラリアとは何か、詳しくご存知の方は少ないのではないでしょうか。

フィラリア症とは、夏に発生するハマダラカなどの蚊が媒介する、寄生虫の病気を差します。
主な症状としては、咳が出たり、運動をすることを嫌がったり、腹水が溜まったり、急性の場合は血尿が出たり、突然倒れるなどが現れます。
重症で手遅れになった場合は、死亡するケースもあります。

フィラリア症の原因は、蚊が持っている犬糸状虫という寄生虫が、吸血のために犬を刺すと犬の体の中に入り込むことによって発症します。
犬の体の中に入った犬糸状虫は成長を繰り返しながら肺動脈に移動して成長し、心臓の血液循環を滞らせる心臓病に発展します。
心臓がうまく働かない心不全の症状や、それに伴う肝硬変や腎不全などを引き起こしたのち、いったん悪くなってしまったこれらの臓器は、手術をしても助かる確率は低く死亡する事が大半です。
急激に状態が悪くなるフィラリア急性症は、犬糸状虫が心臓の右心室と右心房にまたがって寄生するために三尖弁閉鎖不全症が突然起こってしまう事に由来します。

このフィラリア症を予防するためには、蚊が発生した1か月後から、蚊が発生しなくなった1か月後まできちんと薬を飲んでフィラリア虫を駆虫するしかありません。
逆に言えば、フィラリア駆虫薬をしっかりと飲んでおけば、100％フィラリア症を防ぐことができるのです。

フィラリア予防にはネクスガードスペクトラを

ネクスガードは、効果がある寄生虫の種類はノミとマダニしかありません。

しかし、ネクスガードに効果をプラスしたネクスガードスペクトラは、効果がある寄生虫は外部寄生虫のノミ・マダニ、内部寄生虫のフィラリア虫・犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫を駆虫してくれます。

もし、ノミ・マダニだけでなく、フィラリア虫も同時に駆虫したいと思われている場合は、ネクスガードではなく、ネクスガードスペクトラも選択肢の1つとして考えて下さいね。