内部寄生虫と外部寄生虫を一度に退治してくれるお薬の「ネクスガードスペクトラ」。
具体的にどんな寄生虫を駆除してくれるのかご存知ですか。
薬の効果を知って、あなたの愛犬に合った駆虫薬を選んであげて下さいね。

■ネクスガードスペクトラとは■

ネクスガードスペクトラは、内部寄生虫と外部寄生虫を1錠で退治できる画期的なお薬です。

今までは、内部寄生虫に１つの薬を、外部寄生虫にはスポットタイプをと使い分けている方が多く、手間もかかりますし金額もはってしまいます。

1つで内部寄生虫と外部寄生虫の両方に効果があるネクスガードスペクトラは嬉しいですね。

■ネクスガードスペクトラが駆虫できる寄生虫■

ネクスガードスペクトラが効果を発揮する寄生虫は

【外部寄生虫】
・ノミの成虫
・マダニ

【内部寄生虫】
・フィラリア虫
・犬回虫
・犬鉤虫
・犬鞭虫

この6種類になります。

■マダニの恐ろしさ■

外部寄生虫で恐ろしいのは、ノミ・マダニによる吸血でのかゆみではありません。
ノミ・マダニが吸血する際に、体内に潜んでいた病原菌が犬の体の中に侵入して病気をおこします。

マダニが媒介する病気として
・バベシア症…バベシア原虫が媒介します。
犬に感染すると貧血や発熱，黄疸，元気がなくなるなどの症状がでます。重症になると死亡する例もあるほどです。

・ライム病…ボレリア菌が原因です。
犬に感染すると、食欲不振や発熱，関節炎やひどい時には全身性けいれんを起こします。
・リケッチア…犬が感染すると、急性の場合は発熱，鼻水，食欲不振，元気がなくなる，貧血になるなどの症状がでます。

また、マダニは犬に感染する病気を媒介するだけでなく、人間も感染する病気を媒介します。

上記にあげた３つの病気は全て人間にも発症し、その他にもQ熱やリケッチアなどがあげられ、最近では重症熱性血小板減少症候群 （SFTS）と呼ばれる病気にかかってしまった方が亡くなるというニュースが出たほどです。

犬のマダニの感染を防ぐことは、飼い主自身の病気感染から身を守ることでもあるのです。

■耳ダニには効果なし■

耳ダニは、ミミヒゼンダニというダニの1種が耳に寄生して、とてもかゆく耳垢がたまってしまう病気です。

マダニの駆虫が可能なネクスガードスペクトラですが、耳ダニに効果があるとは記載がありません。

ダニの種類は全世界に約2万種生息していると言われていて、生育する場所や生態，性質が異なるために１つの有効成分で全てに対応するのは難しいようです。

耳ダニは感染している他の動物との濃厚接触によって感染する場合がほとんどで、母犬から子犬へと移る母子感染が非常に多く見受けられます。

レボリューションという外部寄生虫も内部寄生虫も退治してくれるスポットタイプのお薬があり、その有効成分のセラメクチンは耳ダニにも効果があるとされています。

飼い主さんがどの寄生虫を駆虫したいかによって、使用するお薬も使い分けてみて下さいね。