犬はよく、お気に入りの玩具や与えられたおやつを、穴を掘って埋めたり特定の場所に隠すことがありますよね。

おやつだったら今食べればいいですし、玩具だって隠さなくても誰も取らないのに…と不思議に思った事はありませんか？

実はこの行動にも、犬なりの理由があるんです。

今回は犬の可愛らしくて不思議な物を隠す行動について探ってみましょう！

犬はどうして穴を掘ったり隠したりする？

犬が穴を掘るという行為自体には、様々な理由があります。

例えば暑さを凌ぐために穴を掘って寝床を作ったり、ストレスの発散なんて理由も挙げられます。

しかし、穴を掘っておやつを埋めたり、室内飼いの場合は特定の場所に大量にお宝を隠していたりするのには、他の理由が考えられます。

犬は野性時代は狩りをして食料を確保して暮らしていました。

その時に、お腹が満たされれば特定の場所に餌を埋めて隠し、次の食事に備えていたと言われています。

つまり、一度手に入れた食料を他の動物に取られないようにする為なんです。

私達人間にとっては、誰も取らないから大丈夫だよと言いたいところですが、飼い犬であっても野性時代の習性が残っている犬が多いんです。

よって、穴を掘って隠すという行為は野良犬も飼い犬も殆どの犬に見られる行為と言えるでしょう。

室内飼いの犬がおもちゃを隠す理由は？

食料に関しては野性時代の名残りとお話させて頂きましたが、ではおもちゃはなぜ隠すのでしょうか？

これも同じく野性時代の名残りと考えりており、野性時代にメス犬は穴を掘って敵に見つかりにくい場所で子供を産み子育てをしていました。

要するに、室内飼いだと穴を掘る場所がないので、他の動物には見つかりにくいような特定の場所を探しておもちゃなど大切な物を隠すという訳です。

オス犬であっても大切なもの、お気に入りのものだからこそ取られないように隠し、そのおもちゃを守っているんです。

食料に限らずおもちゃも犬にとって宝物であり、誰にも取られたくないという気持ちから隠すんですね。

また、室内飼いであれば外よりも刺激が少ない分、自分で隠したおもちゃを掘り返して宝探しをするのも遊びの一つになります。

飼い主さん側としては、取ったりしないのに信用されていないのかな？なんて切なくなってしまうかもしれませんが、それだけ飼い主さんが与えたおもちゃが気に入った証拠でもあります。

そう考えると、犬のこの隠すという行動も微笑ましく可愛らしいものです。

また、食料やおもちゃの他にも、犬は飼い主さんがいつも身につけているものや飼い主さんの匂いがするものを隠すことがあります。

これは飼い主さんの匂いがするものは安心できて「お宝」と認識している場合もありますが、かまって欲しいというアピールでコミュニケーション不足という事も考えられます。

犬の様々な行動にはきちんと理由がある事が多いのです。

ご家庭の飼い犬が飼い主さんの物を隠す時には、できる限りかまってあげる時間を増やしてあげて下さいね！