散歩中の犬が電柱などに片足を上げておしっこをしている姿を見かけたことがある方は多いのではないでしょうか？

室内飼いの場合はトイレシートに座っておしっこをするのに、散歩に出かけると片足を上げる犬は少なくありません。

特にオス犬によく見られるこちらの行動にはどんな意味が隠されているのでしょうか？

散歩中の犬が片足を上げておしっこをする理由とは？

室内ではいつも座っておしっこをしているのに、散歩に出掛けると必ずと言っていい程片足を上げて電柱などにおしっこをかける愛犬に対して、疑問に思う飼い主さんもいらっしゃるようです。

外ではシートのようにおしっこを吸収してくれないので、足が濡れるのを嫌がって片足を上げるのかな？なんて意見もありますが、確かにその可能性も考えられるでしょう。

しかし、基本的には犬のマーキングの習性が一番の理由になってきます。

犬はお散歩コースの中で自分の縄張りにおしっこをする事で匂いを残し、自分の場所であると主張して他の犬に知らせます。

その時にどうして片足を上げるのかと言うと、片足を上げて高い位置におしっこをかけて匂いを残せば、自分が大きい犬だと思わせる事が出来るからなんです。

高い位置に残ったおしっこの匂いを他の犬が嗅いだら、この縄張りは大きい犬のものなんだと思い、敵わないと思わせる為というわけですね。

私達からすると疑問に思うような犬の行動にも、きちんと理由があるようです。

片足を上げているのがおしっこ以外の時は病気の可能性も

犬が片足を上げておしっこをする理由が自分を大きな犬だと思わせる為とお話させて頂きましたが、おしっこ以外の時に片足を上げている事が多い場合には要注意です。

足の裏に何かが付着していてそれが気になって片足を上げているなら問題ありませんが、病気や怪我の可能性もあるのでよく様子を見てあげましょう。

おしっこや足の裏に何かが付いている訳でもないのに片足を上げているという事は、その足が地面に触れると痛みを感じるからという理由が考えられます。

脱臼や骨折、ヘルニアなど病気や怪我によって痛みを感じていたとしても、犬は私達人間のように言葉で痛みを伝える事が出来ませんから、片足を上げたままだったり頻繁に片足を上げるようなら病気や怪我を疑った方が良さそうです。

犬種によってもなりやすい病気や怪我の種類は違いますし、環境によっても大きく左右されます。

室内飼いでフローリングなどの滑りやすい場所は、犬の膝に負担がかかるものですし、肥満や老化が原因で足に負担がかかっている可能性もあります。

おしっこの時に足を上げるのはマーキングによるものですが、おしっこ以外の時に片足を上げていたら愛犬のSOSの可能性が高いので、一度動物病院でよく診てもらうようにしましょう。